4519_中外製薬 2026-06-15~19

今週(6/15-19)の相場観測&来週(6/22-26)の予測。

今週の日足の推移
6/15 始値7388 高値7567 安値7376 終値7428 実体の2倍以上の上影コマ陽線(トンカチ)
6/16 始値7562 高値7719 安値7442 終値7523 実体の3倍以上の上影コマ陰線
6/17 始値7532 高値7689 安値7532 終値7650 陽線
6/18 始値7674 高値7678 安値7480 終値7566 下影陰線
6/19 始値7514 高値7550 安値7386 終値7550 実体の約3倍の下影陽線(トンボっぽい)

今週の出来高の推移
6/15 1,824,000株
6/16 2,083,200株
6/17 1,745,000株
6/18 1,954,000株
6/19 3,697,700株

今週の推移とサマリー
7386~7719の範囲でのボックス、レンジ相場継続。
先週はレンジが7270~7599でいままでで一番低いレンジ、週足だと寄り引け同時線チックな迷い線が出ていたところ、7370以上に安値を切り上げた形。
短期的目線では安値圏は変わらず、ただし7200以下への下方向は一旦否定したという状況。
一方、ボラが失われた環境は先週とまったく変わらず、今週も先週と同程度の値幅しかない。
MACDはラインもシグナルも上向く様子は窺えない。ヒストグラムも変わらず。
(ヒストグラムは日足ベースでは上側バーが伸長中、週足ベースでは下側バーがピークアウトしない)
さらに、出来高は先週よりもさらに減っている。
6/19に出来高が急に膨らんだように見えるが、これは世界株ファンドFTSEのリバランス特需での買いが引けのクロージングオークションで入った影響。およそ200万株ほどが買われたことが影響してクロオク直前から+100円上がって引けるという珍事が発生した。
このリバランスは原則として一過性なので、一般的には週明けには出来高は直近の水準に戻る可能性の方が高い。
あくまで「たまたま出来高が萎んでいる銘柄に引けで一定数の買い注文が入ったことで需給バランスを一時的に崩した」だけであって、中外が好況だから上がったわけではないことに注意する必要がある。
これを理解せずに飛び込むと火傷するのは当然。

ただし、同6/19の引け後に久々に良いニュースが飛び込んできた。
即ち、昨2025年11月に中外が買収した子会社レナリスファーマ社で開発されたスパルタンセンの国内承認申請である。
スパルタンセンは難病に指定されている腎臓病の一病態であるIgA腎症の治療薬。
腎臓の糸球体に悪影響を及ぼすエンドセリンA受容体とアンジオテンシン受容体(アンジオテンシンII 1型受容体)をダブルブロックする二重拮抗薬で、新しい作用機序を持つのが特徴。
主にタンパク尿の減少を目的として開発された薬剤で、欧米では既承認となっている。
国内需要は推定年間罹患者数3万人前後と言われているので、それほど市場が大きいわけでもなく売上高にも大きなインパクトをもたらすとまでは言えないが、中外に投資している人なら全員が知っているとおり、腎領域は中外製薬の中核的な得意領域であり、この薬剤と中外の相性は頗る良い。
ちなみにIgA腎症が進行・重篤化すれば腎不全リスクが高まり、透析が必要になることから、腎性貧血治療薬のエリスロポエチンβやミルセラですでに長年地盤を築いてきた中外にしてみればテコ入れするにはもってこいの新薬。
そう、つまりここしばらく材料が何にもなく需給だけのボックスレンジ相場だったところに新しい買い材料。
これは相場を刺激する可能性が高い。
たまたまこの6/19にFTSEリバランスがあったのも僥倖だろう。
知らなかった人も、知らずに相場見た人も「!」って思って買いに入る可能性がある。
そうなれば、低迷した人気が盛り返して相場が活性化し、出来高が増えて上げ基調になる可能性がある。

正直言えばスパルタンセンは早くても秋以降だろうと予測していた(買収が11月だったから1年くらいはかかると見ていた)ので、思いのほか早い国内申請になっているのは間違いない。

おそらく、BSに主役の座を明け渡さざるを得ないアクテムラの売上減、ヘムライブラの売上減を賄うNXT007の開発進捗遅れ、その他のパイプラインの熟成に時間がかかることから、決算発表前にこの成長ストーリーを見せる必要に迫られて承認申請を急いだものと見られる。

以上、まるで報道関係者のようなコメント日記になってしまったが、状況に変化の兆しが見えたのは間違いない。
これが一過性ですぐ沈静化してしまうか、ボックスレンジ相場を脱する勢いを取り戻す契機になれるかは週明けの気配と寄り付き次第かな。
何にしても、材料があるというのは相場参加者からすれば嬉しいもの。

さて。そんな状況ではあるが、ちょっと冷静に考えると、下げ基調は現実として解消されていない。
少なくとも下落トレンドの証明でもある逆パーフェクトオーダーが日足では継続中。
週足では短期線がいよいよ長期線をぶち破って下抜けしそう。中期線も明確に下向き方向を固定させてしまっており、頼みの綱である長期線もギリギリ水平方向だが若干下向きに垂れかかっている。
テクニカルでは脆弱極まりない状況になんら変化がないため、スパルタンセンが週明けの相場に利くか、また6/26の配当権利確定後に最近ホルダーになったあとがホールドを続けるか、それとも配当利回り良くない&キャピタルゲイン目的にそぐわないとして売却するかで明暗が分かれるだろう。

というわけで、来週いっぱいまで総合判断は下げ。ただし、積極的ではないため、中立的に様子見。
この材料でも上げられなかったら、権利落ちしたタイミングで売られる可能性が高まるとみる。
そうなればより一層の下落がある、と見るのが妥当になってしまう。
そうなってほしくないものだけど、はてさてどうなることやら。

いずれにしても現在は医薬品セクター全体に資金が戻ってきているように見えるのに中外にはさっぱり資金が戻ってこない状況であり、それはディフェンシブ銘柄なのにグロース枠扱いされている中外が特殊で成長ストーリーがないのに値嵩株、それでいて3大メガファーマほどの配当利回りが見込めない、つまりキャピタルゲインも配当もどちらも見込みが立たず妙味と魅力がない状態になって大きな視点では最近の投資家から見放されている証左である。

それにしても、キオクシアは化け物銘柄だなと思い知らされる。
10000円だったとき買っときゃよかったなー。

コメント

タイトルとURLをコピーしました